みなさん、愛犬の食事を正しく選んでいますか?
私は薬膳の手作り食が多いんですが、いつも犬や猫のイベントに参加すると
「市販の食事だと何がいいんですかね?」とか「アレルギーに良い食事ってあります?」ってよく聞かれます。
答えは簡単です。
体に悪いものが入ってなければそれでOKなんですよね。
どうやって調べましょう?
どんなペットフードにも、食事の目的に合わせた表示(ラベルやパッケージ)があります。
パッケージの裏面や側面などにはどんな材料でできているか、保管する方法、与え方など書いていますので、その情報を判断材料にして購入すればいいと思います。
「そうは言ってもゴチャゴチャと書かれているので読む気がしない!」人のためにラベルに書かれている項目をシンプルに解説します。
*ポチとこうぴんのやり取りを流し読みすると何となくわかった気がしますので安心してください。
ペットフードの内容【ラベルを確認する】
私がフードを買いにペットショップやホームセンターとかに行った時には、必ず確認していることがあります。
ペットフードの側面や裏面にあるラベル情報(イメージ)
大体は、こんな感じで書いてあります。
① | ドッグフード | 成犬用【総合栄養食】 | ⑥ |
内容量 | 5kg | ⑦ | |
与え方 | 1日給与量を2回以上に分けて与えてください。 | 成犬体重1kgあたり1日●●gを目安として、⑧ | |
成分 | 粗蛋白質18%以上、粗脂肪5%以上、粗繊維5%以下、 粗灰分8%以下、水分12%以下 | ⑨ | |
② | 原材料 | 穀類(トウモロコシ、小麦)、肉類(ビーフ、チキン)、 野菜類(ほうれん草、にんじん)、ミネラル類(P、Ca)、 ビタミン類(A、B、C)、酸化防止剤(ミックスコフェロール) | |
③ | 原産国 | 日本 | |
④ | 製造業者 | 株式会社●●●ペットフード | |
販売者 | お客様相談室:0120-999-9999 | 〒100-1000 東京都千代田区○○町1-1-1||
⑤ | 賞味期限 | 2021年3月31日 |
ペットフードについている「ラベル」を見れば全ての情報が詰まっています。
必ず法律や規約で決められた表記になってます
上のラベルにある①~⑨までの項目でフードのすべての情報がわかります。
赤①~⑤は法律(ペットフード安全法)、青⑥~⑨は規約(ペットフード公正競争規約)で明記するように決まっている項目です。
「ペットフード安全法」では以下の①~⑤の表示が義務付けられてます。
① ペットフードの名称
② 原材料名
③ 原産国名
④ 事業者名及び住所
⑤ 賞味期限
「ペットフード安全法」ってなんや?
10年ぐらい前に米国でメラニン入りのフードとかが出回って大量の犬猫に被害が広まりました。
日本でも添加物だらけのひどいフードが出回っていた時代でした。
これではこの先、犬猫を守れないと平成21年にペットフードの安全確保を目的とした法律「ペットフード安全法」ができました。
知らんかった。ポチも法律で守られてたんや。
さらに「ペットフード公正取引協議会」では「ペットフード公正競争規約」にて⑥~⑨の表示が定められています。
⑥ ペットフードの目的
⑦ 内容量
⑧ 給与方法
⑨ 成分
「ペットフード公正競争規約」ってなんや?
どこのメーカーのものを購入すれば良いか公平に選べるように、お店に並んでいるペットフードの品質・性能に関して、製造業者さんは適正な表示をしてくださいってことです。
一般消費者に正しい選択されるための規約となってます。
これなら飼い主さんも安心して選べるな。
令和4年にはペットフードの表示に関する公正競争規約「ペットフード公正競争規約」が更新されております。
見るべき!ペットフードのラベルの9項目について
それでは上の9項目には何が明記されているかお伝えしますね。
①ペットフードの名称
①ペットフードの名称? 名前のことか?
一般的にはペットフードの商品名が書いてることが多いです。
あとは犬用か猫用かわかるようにも明記されています。
ポチには犬用のドッグフードとかの表記ですね。
②原材料名
②原材料名? 肉とか野菜?
ペットフードを製造するときに使用する原材料と添加物名の名称がすべてパッケージに表示されています。
何が入っているかはここでチェックできますね。
ポチが健康を気にするのならここはきちんと見ときましょうね。
③賞味期限
③賞味期限? うちは大量にストックあるで。
賞味期限(いつまでおいしく食べれるか)が年月日とか年月で記されていますよ。
ポチのように大量の買い置きは衛生的にもあまりおすすめできないですね。
面倒でも少量ずつ買って必ず期限内に食べてね。
④事業者名及び住所
④事業者名及び住所?
どんな事業者の種別か(製造者?輸入者?販売者?)と名称が表示されてます。
誰から買ったのかわからなかったら問い合わせもできませんからね。
⑤原産国
⑤原産国? うちは国産なんか?よくわからん。
ペットフードを製造したときに、最終加工をした場所が原産国として表示されてます。
(注:外国から大量購入して日本で詰替えしたときは原産国は日本にはなりませんのでご注意を。)
日本が原産国の場合のみ、「原産国名:日本」とか「国産」の表示が可能となります。
⑥ペットフードの目的
⑥ペットフードの目的? お腹を満たす為ちゃうんか?
違いますよ。(笑)
ペットは、飼い主がいつも与えてくれる食事(ペットフード)からしか、栄養の補給ができないですよね。
そのために必要な栄養素とそのバランスが配慮されている
✅ ごはん(総合栄養食)なのか、
✅ おかずやおやつ(間食)なのか、
✅ ちょっとしたつまみやサプリ(その他の目的食)なのか
がここに明記されているんですよ。
✅ 【総合栄養食】は、そのフードと水だけで10年以上の長い期間の健康を保つことが考慮されているフードです。
✅ 【間食】は、ジャーキー類、ビスケットなどのおやつとかを言います。
✅ 【その他の目的食】は、特定の栄養成分を補給するフードやサプリメントとかのことです。
⑦内容量
⑦内容量? 箱いっぱいとか?
(笑)。どれぐらい入ってるか、その製品の正味の量を、グラム(g)、キログラム(kg)、ミリリットル(ml)、リットル(L)で表示してます。
おやつとかは個数、本数で載ってますよね。
ちなみに一般的には全国計量行政会議ガイドラインに従い、誤差範囲(3%~10%程度)を決定していることが多いです。ただし、記載している量よりも実際の量が少ないとトラブルになりかねないので、多少多く入っていることが多いと思われます。
⑧給与方法
⑧給与方法? くれるんならいつでももらうで!
全体の栄養バランスを守りつつ体に合わせた量をもらってね。
目的食によって回数や量は変わるので注意してください。
【総合栄養食】 ペットの成長する段階や体重に応じて、与える回数とか量を決めます。
【間食】 食事全体の栄養バランスが崩れないぐらいの回数や量を決めます。
【その他の目的食】 食事療法のための食事が多いので、獣医さんから指定された回数や量を守ります。
⑨成分
⑨成分? そんなこと考えたこともないわ
栄養成分もきちんと表記されています。どんな成分の比率かが重量比(%)で明記されていますよ。
どこのメーカーさんも栄養バランスをきちんと考えて作ってるのでまあまあ大丈夫でしょうかね。
どのフードも購入する前にこの9項目を確認するだけで、愛犬の健康がグッと上向きにあがります。
すぐにできることなので明日からでもすぐに試してみてください。
最低限でも見ておいてほしいラベル項目は【原材料】です
ここまで読んだだけでも「なんとなくわかるようになってる!」気がしませんか。
このラベルのチェック方法を知ってから私もいいドッグフードを与える事が出来ています。
でも売り場にはたくさんのフードが並んでる!
いちいち全項目見るのは大変やないかい!
じゃあ、最低限でも見ておく項目を教えますね。
あえてひとつだけ挙げるとすると【原材料】ですかね。
今のドライフードは、下記のような原材料で構成されています。
安く大量生産するために穀物の粉でお腹を膨らませて、長期保存するための添加物が入っているものが多いです。
一般的なドッグフードに入っている原材料
【大半を占める原材料】 穀類、でん紛類、とうもろこし、コーンスターチなど
【次に多い原材料】 肉類、野菜類
【入っている添加物】 甘味料、着色料、保存料、増粘安定剤、酸化防止剤、発色剤
わたしならラベルに書いている内容を見て、できる限りお肉が多くて添加物の少ないものを購入しますけどね。
最終的に「ペットフードはこう選ぶ」のがおすすめ
みなさんには、こっそりとどこに注意して選んでいるかの方法をお伝えします。
実は、添加物以外の原材料は原材料に占める重量が多いもの順に記載されています。
ですので出来る限りお肉や野菜だけのもの、またはお肉や野菜の記載順位が高いものを選ぶといいですね。
我々もおいしいごはんっていい材料で作り、変な添加物は極力避けますもんね。
わんちゃんも一緒だと思います。
まとめ:ペットフードのラベルを読んで犬の健康を極める
いかがだったでしょうか。
少しでもフード選びの手助けになったでしょうか。
もちろん大事なチェック項目はまだまだあります。でも、
■ フードやおやつのラベルを確認
■ 原材料を確認
■ 自分が納得する食材をチョイスして自分で手作り
するだけで、我が家のわんちゃんの健康を守ることができます。
でも手作りは面倒・・・
そんな手作りするのが面倒な人も安心してください。
ネットで買える便利で嗜好性の高い新たな商品もどんどん出てきています。
ぜひともいい商品を選んで愛犬には与えるようにしましょう。
「体にいいものをどうやって選ぶの?」という飼い主さんへの答えは、ラベルの表記内容の中に全てあります。
さあ、これからも元気なわんちゃんといつまでも一緒に楽しく過ごしましょう!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。